2011/11/14

世界が注目する東京ストリートファッション

ここ数年の日本のストーリーとファッション。時と共に変化を楽しむ面白さを「STYLE-ARENA.JP」が企画した。そのWeb記事がひそかな注目を集めている。
今回はその一部をここで紹介してみよう。
記事は2009年から今に続いていて世代の変化と時々の流行淘汰され洗練されていく様を見れるのもも楽しい。

詳細は STYLE-ARENA.JP  http://www.style-arena.jp/street/

2009年 巷は百貨店の苦境が続く中、ファストファッションが売り上げを伸ばし「安くて手軽なファッション」をコンセプトに日本ブランドであるユニクロやしまむら、g.u.が健闘していたが、海外からH&M、ZARA、フォーエバー21などが参画してきたことで、大きな社会現象になった。そんな中で「新世代パンク」「フェティッシュ系」「デスメタル・ファッション」「COOLママ」とカスタマイズヤングゼネレーションの黎明期を代表する動きをそこに感じる。

詳細は STYLE-ARENA.JP  http://www.style-arena.jp/street/  こちらで

ここでは私の気を引いたものを抜粋してみよう
[出典(STYLE-ARENA.JP: JAPAN FASHION ASSOCIATION)]

>>[ COOLママ
元「小悪魔ageha」のモデル(いわゆるアゲモ)として活躍したモモエリ(桃華絵里)さんをイメージモデルとして起用したギャルママ向けの雑誌「I LOVE mama」が好調です。芸能界やモデル業界などを見渡しても、最近ママたちの活躍をよく目にするようになり、ママ層もどんどんおしゃれになっています。しかも、昔のシャネラーやグッチャーなどのように、高価な海外ブランドで全身を覆うような成り金趣味ではなく、ハイブランドでなくてもセンスのいいコーディネイトをさらりとやってのけるママも珍しくない。
 
「大人だから」とか「主婦だから」といっておとなしい服を着るのは今は昔。専業主婦が減り、育児をしながら働く女性が圧倒的に増えたことで、ママ層のおしゃれへの関心が高まるのも、ごく自然なことなのでしょう。
また、mixiでも「老いゴス」や「いい年してギャル服が好き」などのコミュニティーがあるくらい、いわゆるお姉系やセレブ系といった普通のファッションだけでなく、個性的なファッションへ興味を持つCOOLなママたちもかなり増えています。
元々彼女たちはコスプレ世代。そういった個性派ファッションにも、何の抵抗もなく入っていけるのでしょう。また、ママたちのおしゃれは、「モテるため」という動機より、「自己表現」や「趣味」といった意味合いの方が勝っているだけに、自由で楽しいスタイルがたくさん生まれるのです。

2010年に移るとコスプレファッションも一般の中に浸透し始めた様で「ちょいコス」をはじめ「クラブコス」「ネオロカビリー」「盛王」「盛るガール」「Cool & Kawaiiタトゥー」「ギャルロリ(ギャル+ロリータ)」「St.Fashion」「J-ファッション好き外国人」「NEOフェアリーデコラ」「女装男子」「ドーリー・ファッション」など多彩な種族に彩られていく。その中で「ちょいコス」とか「ドーリー・ファッション」を取上げてみよう。

>>「ドーリー・ファッション
ドーリーにもいろいろありますが、今回は本物の古いドレスや中世ヨーロッパを想わせる服や小物を纏った、まるでアンティーク・ドールのようなスタイルです。
 同じ中世ヨーロッパの雰囲気をテーマにしたスタイルにロリータ・ファッションがありますが、ロリータが中世ヨーロッパのお姫様スタイルを現代風、日本風にアレンジしているのに対し、ドーリー・ファッションは、同じ中世ヨーロッパでも、もう少し庶民寄り。いわゆる昔居た普通の少女風です。
 アレンジはせずに、古着をそのままの着こなすのもドーリー・ファッションの大きな特徴でしょう。
 時には、穴が空いていたり、擦り切れていたり・・・それらもアンティークな味わいと捉え、古着であることをむしろ堂々と主張しています。
 アンティーク・ドレスは、もちろんほとんどがハンドメイドですが、手作りの良さは、色合いや質感、細かい作り込みなどに現れ、他にはない一点物である希少価値や歴史が刻まれた重みなど、目には見えない付加価値を生み、所有する喜びも既製服とは比較にならないほど大きなものです。
また、アンティーク・ドールは可愛いと同時に神秘的で、少し怖いような側面も持っています。そのあたりまで表現できていればドーリー・ファッション上級者。2009年頃から話題になっている「森ガール」(森の中に居そうな人)たちからも支持され、このドーリー・ファッションは最近ますます人気が高まっています。

>>「ちょいコス
2000年前後からストリートでも目立つようになったゴシック&ロリータ・ファッションですが、当初はその奇抜さからコスプレと同じような扱いを受けていました。

しかし、その後も人気は衰えることなくアンダーグラウンドでジワジワと浸透。そして、約10年の歳月をかけてやっと一般のファッションにも、そのテイストが取り入れられるようになりました。
  今や海外のコレクションでも必ずといっていいほど登場するゴスロリ・テイストのスタイルは、もちろん世界的にも人気です。今回は少しだけゴス・テイストを取り入れた6人のおしゃれさんたちの着こなしを特集しています。これを参考に、自分だけのオリジナル・ちょいゴス・ファッションを楽しんでみてはいかがでしょう。

さて、時は2011年今年も余すところ1ヶ月ちょい。311に始まった震災と復興キャンペーン。原電問題。節約と控えめ、失職失業問題。世の流れとは斯くも富を瞬時に刹那するものかと不思議に思える年でした。そんな中でファッションに息づく様は、「悪羅悪羅(オラオラ)系」「ニュー浴衣スタイル」「ニューウェイヴ/テクノ」「ギラギラマン」「NEOクラブ系」「釣りガール」「トレガー (Training Girl)」「ゴシックフュージョン」「COOLコンパニオン」「美魔女」。

>>夜姫(キャスト・ファッション) ネオンと共に夜の街を華やかに彩るキャスト。1980年代半ばに現れた当時は敷居の高い存在でしたが、2006年に登場したギャル系ファッション誌『小悪魔ageha』によりそのライフスタイルやファッションが10代から20代女性の憧れとなり、現在では人気の職業上位にランキングされています。
キャストの定番スタイルといえば、「盛りヘア」と「盛りメイク」。盛りヘアは江戸時代の上流階級や遊郭の世界で女性に流行した結い髪がルーツとされており、外見の華麗さはもちろん、頭にボリュームを持たせることで小顔やボディラインをすっきりと見せる効果が。また、アイラインやつけまつげ、カラーコンタクトが必須の目力を強調した盛りメイクは、照明を落とした店内でも映えるようにとの狙いがあります。
しかしながら働く地域にもよりますが、昨今盛りヘアは小さくなっており、メイクも程よい濃さが好まれつつあるようです。また、服装はカジュアルやガーリー、コンサバ系など特に統一感なく幅広いテイストが見られ、流行を追うというよりも、自らが作り出す傾向に。キャストによるヘア、メイク、服装が、ギャル層に影響を与えています。

>>ニューウェイヴ/テクノ
今回ご紹介するニューウェイヴ/テクノ・ファッションは、現在主流のエレクトロ系から派生したものではなく、80年代直系のニューウェイヴやテクノポップのファッション。 パンク〜ニューウェイヴという歴史的な流れを感じさせるものや、ビビッドでポップながら少しチープという初期のテクノ・ポップを想わせる色づかいやスタイリングが、懐かしくも新しい。 テクノやニューウェイヴは90年代〜2000年代初頭にかけて低迷していたが、近未来テクノ・ポップ・ユニット「Perfume」がメジャーデビューした2000年代半ばあたりから再び脚光を浴びるようになった。
 ARTiSMが主催するテクノ・エレクトロ&ポップ・イベント「レトロ& フューチャー 電脳マニアックス!」は、テクノ復活前夜の2004年に誕生し、以来、エレクトロ人気に便乗したものとは一線を画すイベントとして、80'sファンの人たちから人気がある。

>>トレガー (Training Girl)2007年、市民参加型の大規模シティマラソンとして「東京マラソン」が開催されるようになって以来、急激にランナー人口が増え、中には、美ジョガー(美女とジョギングをかけている)、RUNガールなどと言われ注目される女性も増えました。それに呼応するように、スポーツ用品メーカーたちも、ファッショナブルな彼女たちに合わせ、それまでの機能重視の地味なスポーツウェアから、色やスタイリングも重視したウェアを次々と開発しています。
  こういったスポーツ&トレーニングウェアの流れは、他のスポーツ分野にまで波及し、あらゆるジャンルでファッショナブル化が進んでいるようです。

>>美魔女近頃、いわゆる"アラフォー"と呼ばれる世代以上の女性が本当に美しく、おしゃれになりました。 働く女性が増えたことで、昔の同世代の人たちより外へ出る機会が圧倒的に増え、美への関心が高まっているからでしょう。
テレビ番組でも2007年のドラマ『Around 40』を筆頭に、2009年から始まったバラエティ/ドキュメンタリー番組「魔女たちの22時」など、大人の女性にスポットを当てたテレビ番組が大人気です。
  経済的にも余裕のある層なので、本気になれば頭の先から足の先まで、すべてに余念無く手をかけることはできますが、昔のセレブ女性のように、ただブランドものを組み合わせているだけでなく、自分の個性をよく知り、自分だけの美のオーラを纏っている女性も少なくありません。

>>釣りガール
昨年から「○○ガール」という言葉が流行していますが、最初に登場した「森ガール」と以降の「山ガール」などでは、意味合いが少し違います。
「森ガール」はあくまで市街地にいる女性に対しての呼称。ところが「山ガール」の多くは、実際に山登りをする女性の方を指しています。
「山ガール」の人気で活気づくアウトドア用品メーカーたちは、続々とオシャレを意識したウェアを発表するようになり、「海ガール」「川ガール」と、流行に乗ってさまざまなアプローチで仕掛けています。「釣りガール」「釣女(ちょうじょ)」というのもその1つ。
まだまだ一般的ではありませんが、フィッシング用品メーカーの努力もあり、釣り場でも確実にオシャレな女性たちが増えていることは確かです。
  釣りで女性が一番嫌うのは、餌の臭いや衣服の汚れ。ルアー・フィッシングやフライ・フィッシングでは、それらをあまり気にせずに釣りを楽しめため、今度はどんな格好で行こうかと、オシャレも楽しみながら釣りをする人が増えているようです。